2009年5月16日、神戸から始まったわが国の「新型インフルエンザ」対応ですが、そこで重要な役割を果たしたのが地元の「かかりつけ医」と医師会の協力でした。以後は、県知事はじめ行政・医師会・関係医療機関の協力により、新型インフルエンザの流行は終息しました。しかし、その後もさまざまな感染症の流行が次々に発生しています。そこで大切なのは感染症の正しい理解と的確な対応となります。

ここでは県民の皆様が個々の感染症に理解を深める役に立つ情報を発信していきたいと思います。

麻疹の流行について

麻疹の排除努力の結果、WHO(世界保健機関)から2015年日本土着の麻疹ウイルスは存在しない「麻疹排除国」に認定されました。しかし海外からの輸入例(海外で感染して帰国した方や海外在住の旅行者など)が発端になった集団感染例がたびたび発生しています。兵庫県下でも平成28年に関西空港や尼崎の保育施設で発生した集団感染が記憶に新しいところですが、今年の3月下旬より沖縄県で患者数が増加している他にも山梨県、宮城県や愛知県でも患者発生の報告が相次いでいます。 これから大型連休や夏休みなどの旅行シーズンを控えて、麻疹に関する注意点をまとめました。

1.非常に感染力が強い感染症です

飛沫感染、空気感染や接触感染などあらゆる経路で簡単に人から人へと感染するウイルス感染症です。免疫の不十分な人が病原体に暴露されると高い確率で発病します。

2.流行地域は広範囲です

最近では、インドネシア、インドや台湾からの国内輸入例が報告されています。ヨーロッパでは、イタリアやルーマニアでの患者数増加の報告がありました。

3.予防接種が有効です

一度麻疹に罹患すると一生続く免疫(終生免疫)が得られます。麻疹に感染したことがない人は、予防することが唯一有効な対策になります。予防接種が有効ですが、2回接種することが望ましいとされています。感染歴の無い方で、予防接種を受けたことが無いまたは1回しか接種を受けていない場合は、医師と相談の上麻疹風疹の混合(MR)ワクチン接種を受けることが重要です。(女性で妊娠中または数ヶ月以内に妊娠の可能性のある方は接種できませんのでご注意ください)

4.海外から帰国後に発熱があった場合は

麻疹は潜伏期が10~12日で、主な症状は発熱、咳、鼻水、結膜充血や皮疹です。海外から帰国後または旅行者との接触後にこのような症状があれば、周囲への感染拡大を防ぐために、事前に医療機関に連絡し受診方法等をご相談ください。

関連情報

厚生労働省:ゴールデンウィークにおける海外感染症予防について(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html

厚生労働省:麻しんについて(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html

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