手足の脱力としびれが比較的急性に、左右対称に起こってくるギラン・バレー症候群は、多発性神経炎と言われる疾患の一つです。多発性神経炎は糖尿病や、肝臓、腎臓の疾患などでも起こることがあります。この場合普通、手足の先からしびれが始まり何ヶ月、何年かの経過で徐々に広がるため、ギラン・バレー症候群とは区別して考えられています。
ギラン・バレー症候群の頻度は10万人に一人か二人で小児から成人まで幅広く発症します。

ギラン・バレー症候群の原因は

  • 脳からの情報を筋肉組織などに伝える神経繊維の組織が、何らかの損傷を受けていることが分かっていますが、それがなぜ損傷するのか、そこが十分解明されていません。
  • 今のところ、ウイルスなどの感染がきっかけとなり、それを防御するために働く免疫機能が異常に反応し、発症するという説が有力です。

 風邪や下痢などの症状があった数日から約2週間後に、急に手足に力がなくなり、歩けなくなったり物を持ち上げることができないと言った症状が起こります。この場合しびれよりむしろ、四肢の脱力の方が強く、 体を動かす行為そのものが不自由になることが多い。そうした症状は数日から一週間ぐらいで進行し、場合によっては、全く動けなくなることもあります。さらに症状が激しい場合には、食べ物を飲み込む、言葉を発するといったこともできなくなります。また、呼吸に関する筋肉に麻痺が起こると、人工呼吸器をつける必要も出てくるなど、生命に重大な影響を及ぼすこともあります。このため、早い時期に専門医の診察を受けることが大切です。

治療や療養に関してのアドバイス

 治療としては、急性期には副腎皮質ホルモンの投与、血漿交換療法、免疫グロブリン療法などが行われていますが、その後は筋肉のトレーニングなど根気よくリハビリを続けることが大切です。

  • ギラン・バレー症候群は多発性神経炎の一つで、風邪や下痢などの症状があった数日から約2週間後に急に手足に力がなくなり歩けなくなったり、物を持ち上げることができなくなる。
  • 症状は数日から一週間くらいで進行し、場合によっては、全く動けなくなる。
  • 時には食べ物を飲み込む、言葉を発することができなくなることもあります。
  • 呼吸に関する筋肉に麻痺が起こると、人工呼吸器をつける必要がでてくるような場合もあります。
  • 急性期の治療は、副腎皮質ホルモン、血漿交換、免疫グロブリン療法。
  • その後は根気よくリハビリを続ける。

どこの科にかかったらよいか

内科・神経内科