Rh因子(アールエイチいんし)とは、血液型を決定する因子の一つ。 血液型では、ABO式はよく知られていますが、Rh式については聞いたことはあるがあまりよく知らないという方が多いようです。現在は40種以上の抗原が発見されているが、一般に輸血などの際に強い影響を与えるD抗原を持っている場合をRh 陽性「Rh(+)」、持っていない場合をRh 陰性「Rh(-)」といいます。日本人では200人に1人がRh(-)で、ほとんどの方はRh(+)です。血液型不適合による反応が起こるのは、母親がRh(-)で授かった子供(胎児)がRh(+)の場合です。母親も子供もRh(+)同志、あるいはRh(-)同志の場合には何ら問題はありません。

血液型不適合の症状は

  1. 黄疸
  2. 貧血
  3. 心不全  など

Rh(-)の母親にとってRh(+)の胎児を排除しようとする変化が起きます。抗原抗体反応といっています。抗原は胎児の血液のD抗原です。このD抗原を排除する抗体が母親に出来た場合に子供に移行して反応が起こってしまいます。ABO式の血液型不適合もありますが、Rh型に比べれば症状は軽くほとんど心配はありません。

治療や療養に関してのアドバイス

初めての子供を受胎した場合は、まだ抗体ができていないので、ほとんどは心配なく経過します。新生児に黄疸の症状が出ることがある位で、光線療法でほとんど治すことが可能です。
出産の際に、胎児の血液が混じり母親に抗体ができます。2人目の赤ちゃんがRh(+)であれば、この抗体が赤ちゃんを攻撃するので危険です。

妊娠28週以前に抗体ができることは非常にまれなことで、最近では28週前後で抗Dグロブリン投与が保険適応になりました。このおかげで抗体ができる可能性は非常に少なくなります。

血液型不適合の場合の対処の仕方

  1. 血液型不適合の場合の第1子出産後に、抗体をつくらないようにするためガンマグロブリンを注入する。
  2. 第2子を受胎する前に、抗体が作られていないかどうかの血液検査をする。
  3. 抗体が出来てしまっていて、第2子を妊娠した場合には、適切な管理の上で妊娠を継続して、出産後に赤ちゃんの血液をすべてRh(-)にしてしまう交換輸血を受ける。

今では高度に進んだ医療によって対処できる可能性があります。心配し過ぎる必要はありません。

どこの科にかかったらよいか

血液型不適合の可能性のある場合は、 第2子を計画する前に、 お母さんが検査を受けておくことが大切です。 産婦人科を受診して相談してみてください。 必要な場合には専門の機関を紹介してもらえます。