肥満もなく、比較的若い年齢の人が、急激に糖尿病を発症した場合、インスリンの欠乏による1型糖尿病の可能性が高いと考えられます。また数日の発熱に引き続き、のどの渇き、多飲を訴えたときは、ウイルス感染を引き金に発症した1型糖尿病の可能性があります。

糖尿病の原因は

 通常、日本でみられる糖尿病は、1型、2型とその他の型に大別されます。1型はインスリン依存性糖尿病といわれ、日本の糖尿病患者さんの1~3%。以前は若年性糖尿病と呼ばれたように、子供や若年者に多くみられます。発症は急激で、血糖値が異常に高くなります。おたふくかぜ、風しん、コクサッキーB4、Epstein-Barrなどのウイルス感染や、それを引き金に起こった炎症(ラ氏島炎)によって膵臓のランゲルハンス島が破壊され、血糖を制御するインスリンを分泌できなくなり発症します。ウイルス感染が引き金と言っても他人に1型糖尿病がうつることはありません。2型はインスリン非依存性糖尿病といわれ、日本の糖尿病患者さんの95~97%。中年以降に発症することが多く、発症は緩慢。自覚症状がない場合もあります。遺伝的な素因や肥満、ストレス、加齢などが誘因となり発症します。

1型糖尿病では、インスリンの自己注射で管理を

治療や療養に関してのアドバイス

 1型糖尿病は急いで治療しないとこん睡から死亡の恐れもあり、注射でインスリンを投与しなければなりません。2型糖尿病は食事や運動療法だけでコントロールできる場合も多く、薬物療法が必要な場合も大抵は経口剤だけでよく、インスリンの注射を必要とすることはまれです。

 最近インスリン療法は非常に進歩し、注射器はごく簡単に扱えるものが開発されており、インスリン製剤も、患者さんの血糖の変動パターンにあったものが使われるようになっています。インスリン注射の量も、血糖値を自宅で測定し、適量のインスリンを注射することにより、より良い血糖のコントロールが得られるようになりました。糖尿病の治療目的は、血糖のコントロールによって合併症を防止することです。インスリンの自己注射を続けることにより、通常の社会生活を元気に送ることができます。

どこの科にかかったらよいか

まずはかかりつけの内科医に相談してください。
そこで、糖尿病専門医を紹介してくれるでしょう。