味を感じる部位は舌にある味蕾(みらい)という部分です。これが障害されて味がわからなくなりますが、その原因には薬の副作用・亜鉛の欠乏・脳と味を感じる細胞を結ぶ神経の障害などがあります。

亜鉛欠乏性のものだけが「亜鉛内服療法」で改善が期待できます。

治療や療養に関してのアドバイス

単純に味覚障害として治療できるのは、「亜鉛欠乏性」のものだけです。亜鉛を含む薬剤を3~6ヵ月内服し、味蕾の再生を促します。牡蠣、牛肉、煮干し、抹茶など亜鉛を多く含む食品をとることも有効です。 その他の味覚障害は原因となる疾患を治療することが優先されます。

    • 薬を飲んでいるときはまず味覚障害の副作用をきたす薬かどうか聞いてみましょう。
    • 糖尿病など全身性の病気がないか調べてもらいましょう。
    • 唾液の分泌障害、嗅覚障害、顔面神経麻痺などないか診てもらいましょう。

それらが見つからないとき

  • 耳鼻科で血中の亜鉛値の測定と味覚検査を行い適切な治療を受けるようにしましょう。

どこの科にかかったらよいか

耳鼻科