外反母趾とは、足の親指(母趾)の付け根が内側に飛び出し逆に指先が外に向く(外反)足の変形です。下駄や草履の生活から靴・パンプスの生活へと洋式化が進むのに伴って増加してきました。ファッション性を重視した先の細いパンプスを履く機会の多い女性に多く見られます。

外反母趾の原因は

     若い人に見られる外反母趾は生まれつき靭帯が弱いなどの内的因子に、ハイヒールなどの外的因子が重なって変形が起こります。 加齢に従って進行するものは、体重の増加に加えて加齢によりホルモンバランスが変化することによって靭帯がたるみ足の変形を招くものです。

 足に体重がかからないときや、靴を履いていないときには特に痛みはありません。荷重によって足の幅が広がりそれが靴によって圧迫され、痛みが起こるのです。内側に突出した部位の皮膚が靴に擦れ、潰瘍を起こすこともあります。さらに進行すると、母趾が内側にひねられたように変形したり、趾同士が重なってしまうこともあります。小趾が内側に向かう”内反小趾”も起こります。

治療や療養に関してのアドバイス

 外反母趾は放っておくと、進行していくものです。まず、装具などを使ってこれ以上進行させないようにします。装具は昼用、夜用などがあり、また、専用の靴もあります。ヒールの高いパンプスや幅の狭い靴は避けた方がよいでしょう。マッサージで血流をよくし、固まった筋をのばす”外反母趾体操”も予防に役立ちます。足の趾でシーツをつかんだり裸足で砂利道を歩いて、普段使わない足の筋肉を鍛えるのも効果的です。しかしこれらの方法は進行を抑えることはできても、変形を矯正することはできません。症状が強いときや変形そのものを治すには手術が必要です。手術は、親趾の付け根の骨を切りまっすぐにする”骨切り術”が主流です。手術後は1ヵ月ほどギプスをつけその後にリハビリを行います。

  • 専門医と相談して装具を使ってこれ以上進行しないように予防する。
  • ヒールの高いパンプス等幅の狭い靴は避ける。
  • 専用の靴もよい。
  • マッサージ靴足体操その他足の筋肉を鍛える。
  • 変形を矯正するには手術が必要となる。

どこの科にかかったらよいか

 整形外科医を選ぶようおすすめします。