近視を矯正する手術

 黒目(角膜)はメガネの役割をしています。
角膜を削って、変形させると、度が変わります。
コンピュータでピントが合うように角膜の削り方を計算し、エキシマレーザーで角膜を削る手術が、LASIK(レーシック)や、PRK(ピー・アール・ケイ)です。

一方、角膜は削らず、もともと、目の中のメガネの役目をする水晶体の上に、人工のレンズを載せる方法があります。
これを、ICL(アイ・シー・エル)といいます。

これ以外にもいろんなバリエーションがありますが、大きくは上の3つの手術に分けられます。

どの手術が良いのか?

どの手術も一長一短があります。目の状態、生活環境、患者さんの性格によって一番良い手術も変わります。場合によっては、手術をしない方が良いこともあります。

「検査から手術、1日でできます。」
上のように宣伝している施設での手術はおすすめしません。
近視の度数は、日によって変わります。時間によっても変わります。手術前の検査はとても大事です。
何度か測定し、どういう見え方にしたいか先生とよく話しあってから手術を受けましょう。

手術がうまく行われても、ある一定の確率で合併症(手術によっておこる悪いこと)は起こります。LASIKでは「ドライアイ」、「夜、光っているものがギラギラして見える」などがあります。
こういったことが、どのくらいの確率で起こり、自分には起こりやすいかどうかを知っておきましょう。

手術のメリット、デメリットをよく理解し、担当の先生と良く話し合うことが大切です。
適応を守れば、手術はほぼ安全です。