視野障害(見える範囲が狭くなる)

ここでは、進行が遅く、目薬で治療するタイプの緑内障のお話をします。

緑内障の症状は

視野障害が主な症状です。
視野障害が中心部分に及ぶと、視力が低下します。
視野障害はその場所が真っ黒になるわけではありません。
自然とぼやけるような感じとなるので、気づかないことの方が多いのです。
したがって、多くの緑内障の方は無症状です。
緑内障が原因で視力が低下してきた場合は、かなり進んだ状態と言えます。

治療や療養に関してのアドバイス

このまま緑内障で失明するかどうか。
これは定期的な視野検査でわかります。
視野検査を何回かすることにより、視野障害の進行速度がある程度予測できるようになります。失明が不安であれば、視野検査の後、医師に聞いてみてください。

視野検査が大事な理由は、治療を変更するかの一番の判断の材料だからです。
視野障害が徐々に進行していれば、目薬を変更・追加し、眼圧をさらに下げなければいけません。
視野障害が進行していなければ、今の目薬を続けて経過をみます。
この検査は、痛みなどはありませんが、疲れる検査です。しかし、頑張って受けてください。

緑内障の目薬をさしても、良くなった気はしません。さし心地も悪いものばかりです。
それでもささないといけない理由は?
5年後、10年後も見え続けるためです。目薬をやめても、すぐ悪くなりません。何年かして気づいたら見えにくくなっていた。そうなったらもう遅いです。治せません。油断しないで、毎日かかさず差しましょう。どうしても差しにくい目薬があれば、医師に相談してください。