乳房のしこりには良性のものと悪性のものがあります。
良性腫瘍の代表が線維腺種です。

線維腺種とは

  • 線維腺種は、良性腫瘍です。
  • 20~40歳代に多くみられます。
  • 10歳から20歳の若い女性では大きくなる傾向があります。
  • しこりはつるっとした表面で、多発することもよくあります。
  • 生理と関連して、大きさが変化することはありません。

しこりが良性であるか、悪性であるかの見極めが大切

治療や療養に関してのアドバイス

診断には、触診、超音波検査(エコー)、乳房X線撮影(マンモグラフィー)のほか針生検による病理組織診断などがあります。しかし、残念ながら、100%の正確さとはいきません。その意味で外科的にしこりを取り除き、顕微鏡で確定診断をするのが最善の方法です。摘除手術は局所麻酔で済み、傷口も一週間で治ります。手術に踏み切れない場合も3ヵ月に一回程度のチェックは必要です。
治療法は外科的切除になりますが、一般的に3cm以上の大きさであれば切除が勧められます。

どこの科にかかったらよいか

乳腺外科に受診して下さい。
最近は婦人科でも診てもらえます。