このたび、第12代目の兵庫県医師会会長に就任いたしました姫路市出身の空地(そらち)でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
兵庫県医師会は、昭和22年11月に社団法人として活動を開始して以来約70年にわたって、県内の地域医師会とともに地域医療を支え、県民の健康と安心を守ってきました。会員数は9068人(平成28年5月31日現在)で、都道府県医師会の中でも4番目に大きな医師会として、地域医療、そして日本の医療を守るために様々な活動や提言を行っています。
兵庫県医師会長として第一に県民の皆さまにお伝えしたいのは、我が国の医療制度の素晴らしさです。日本の医療保険制度は、国民皆保険を基盤として、すべての国民が、平等に、安価に医療を受けられる制度です。医療費が世界の先進国と比較して低いにもかかわらず、医療の成果と言うべき国民の健康達成の指標、医療保険制度や医療提供体制の充実度は世界でもトップレベルです。世界がうらやむこの素晴らしい日本の医療制度を、県民の皆さまとともに守っていきたいと思います。
兵庫県は日本の縮図と言われるように、大都会から山間部、降雪地帯、離島まであり、地域によって医療機関の規模や数、医師数などに違いが存在しますし、人口密度、高齢化率、産業構造などにも違いがあります。この広い兵庫県で、各地域の医療を守っていかなければなりませんが、地域によって抱える問題は異なってきます。県内各地域の医療の状況と課題は、地元の医師会が一番よくわかっていますので、兵庫県医師会としましては、地域医師会をはじめ、地域の医療機関、医師、医療・介護関係者を支援し、行政や大学とも協働して課題を解決し、地域医療を守りたいと思います。そのためには、県民の皆さまとの信頼関係が大変重要ですので、勉強会や意見交換の場を持つなど、皆さまと県医師会、地域医師会との緊密な信頼関係の醸成に努めたいと考えています。
今年は熊本地震が発生し、多くの被害と犠牲者がでました。被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。兵庫県医師会では、いち早く医療支援チーム(JMAT兵庫)を派遣し、現地の医療支援を行ってきました。今後、東海・東南海・南海地震が発生する確率がさらに高まりましたし、地元の山崎断層の地震も憂慮されます。兵庫県医師会は、これからも引き続き災害訓練を行い、新たな災害に備えてまいります。また、新型インフルエンザなど病原性の高い感染症の流行に対しても、地域医師会や行政と協力しながら、訓練を行うなどいざと言うときに備えたいと思います。
私は、これまでに姫路市医師会の理事、副会長を合計8年、引き続いて姫路市医師会長を2期4年務めてまいりました。またこの間には、兵庫県医師会の理事、常任理事も6年間経験しました。これらの経験を生かして、日本の医療、地域の医療を守り、県民の皆さまの健康と安心を守るために、精一杯務めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。